お待ちください

某田舎の総合病院で電話交換手としてパートで働いています。窓もないもぐらのような職場での日々を…。

忘れられない電話1

交換台でのお仕事に着くには、まず1日目はマニュアルを読む。

2日目からイヤフォンをつけてどんな話をしているかを聞く。

数日後、電話機の操作を覚える。

覚えると、イヤフォンで話を聞きながら、機械操作をする。


ルールを覚えながら指導され、質問し、一月ほどで独り立ちをする。


院内に挨拶まわりをする。


この病院には救急センターがある。

入院病棟もあるので土日も仕事だが、土日は1人体制で、通常は2人。

早番、遅番、中番があり、早番は朝8時から午後4時半まで。中番は朝8時半から午後1時半まで。遅番は12時半から午後8時まで。


独り立ちして初めての日曜日、電話に出ると「救急センターお願いします」と…だがセンターが込み合っていて電話が繋がらない。

もう少し待っててもらえるかと聞くと、電話口の後で救急車の音が聞こえる。「なんか、心肺停止してるのでこれから行ってもいいですか」と淡々と慌てずに言う。


!!はやく言ってよ~。

何でそんなに冷静なの?

「お待ちください」

と、センターに何度もかけることとなった。

はやく~電話終わってよー(|| ゜Д゜)

と、繋がらないないのにガンガン電話機を押していた私だった。


忘れられない電話である。