窓のない部屋
務めはじまった頃は、新館を建てていて、古い建物で仕事をしていた。
古かったので、窓も閉まりきれずすきま風がはいってきた。
それでも明るくて、天気もわかった。
新館に引っ越して、こんなところで仕事なんて出来るのだろうかと思ったものだ。
窓がない。
横と後ろに機械があって暑い。
一年中冷房をかけなければならない。
全く天気もわからず、外に出て雨が降っているので、傘をとりに戻ることもある。
換気扇がない。
業者さんが大勢できたときは、業者さんの匂い(煙草や作業着についた薬品?や油)がこもってしまい吐き気がするのを我慢するのが辛い。
お昼のお弁当などの食べ物の匂いがこもる。
狭いので息苦しい。
引っ越したころ、マネージャーが「誰が最初に発狂するかね」と笑ったが、笑い事ではないと思った。
数年がたって慣れたが、やはり匂いや窓のない部屋の辛さはかわらない。
景色のポスターをはろうということになり、私は「白樺とかがいいな~」と言っていたのに、思い切り南国のポスターを貼られてしまった。ヤシの木かぁ……なんで?
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。